エジプト考古学に携わり、早半世紀が経ちました。ピラミッド、スフィンクス、ツタンカーメン等々、古代エジプトの謎、ミステリーは人々を魅了し、話題は尽きることがありません。今のような厳しくつらい世の中だからこそ、古代エジプトの謎やロマンに想いを馳せて、古代人の生きる知恵を学びましょう。古代エジプトのことは勿論ですが、教育、人生論、健康、食べ物など、多方面に渡ってお話しします。昨今では、特に環境問題に関するテーマが人気です。三千年も続いた古代エジプト文明から、私たちも生きるヒントを得て、夢を叶えましょう。
エジプト考古学者。
1966年 アジア初の早大エジプト調査隊を組織し現地に赴いて以来、40年以上にわたり発掘調査を継続、数々の発見により国際的評価を得る。
2005年1月 青いミイラマスクを着けた未盗掘・完全ミイラ「セヌウ」の木棺を発見。
2007年10月 エジプト学史上非常に珍しい「親子のミイラ」が埋葬されている未盗掘墓を発見し、大きな話題となった。
2009年2月 ラムセス2世の孫王女の墳墓を新たに発見した。
2011年6月 第1の蓋石引き上げに成功した、古代エジプト最古の大型木造船「第2の太陽の船」を発掘・復原するプロジェクトにも全世界からの注目が集まっている。
日本全国の博物館でそれぞれ2年間にわたり巡回展示し、大好評のもと終了した『早大発掘40年展』と『新発見!エジプト展』の2つの展覧会に続き、新企画『吉村作治の古代七つの文明展』を、2011年6月より福岡市博物館を皮切りに、開催、日本全国で巡回展示する予定。
有料メールマガジン「ビジスパ」にて、『吉村作治の週刊e-パピルス-エジプト考古学者のマネジメント学-』を好評配信中。
ピラミッド、スフィンクス、ミイラ・・・それ以外にも古代エジプトには興味深いキーワードが数多く存在します。語り尽くせないその魅力について、お話いたします。
21世紀の文明にとって環境問題は避けて通れないもので、環境についての論議もいろいろです。そんな中で、古代エジプト文明というものはナイル川にダムや堤防を造らず、自然と人間が調和を目指した文明でした。この古代文明の中の知恵を通して「循環型」世界について環境との関係を考えてみます。
考古学史上初の試みとしてのハイテク技術を導入した調査によって、新たな真実がいくつも解き明かされました。考古学調査との意外なジョイント、そしてその成果をお話しいたします。