学歴は早稲田大学、米国スタンフォード大学[修士号(M.S.)と博士号(Ph.D.)]の理系ですが、職歴では、住友商事、米国カリフォルニア大学助教授、日立製作所研究室長、ベンチャー研究所副所長、東京女子大学教授の順に、異文化、異分野における多様な経験から、専門の科学・技術の範囲を超えた人間社会の根底に流れる問題や素晴らしさに気づくことで、ものごとの本質が見えてくるようになりました。その指針はリベラル・アーツ・アプローチ、即ち自身の個性と全ての能力を引き出すと同時に異分野の多様な考えを受け入れる広い心を身につけた人生を送るための動作です。教育現場(幼稚園から大学)をはじめ広く老若男女を対象に前向きで心ゆたかな生き方を可能にするリベラル・アーツ志向に基づく様々なジャンルの講演を多くの方々に分かりやすいかたちでお届けしたいです。海外生活通算17年のバイリンガルなので日本語、英語のいずれも可能です。
[I]学歴:
(1)1973年3月15日:
早稲田大学理工学部応用化学科卒業。学士号取得。
(卒業式の翌日に4月から米国スタンフォード大学大学院修士課程入学のため渡米)
(2)1974年4月4日:
米国スタンフォード大学化学工学科大学院修士課程終了。修士号(M.S.: Master of Science)取得。
(3)1983年9月29日:
米国スタンフォード大学化学工学科大学院博士課程終了。博士号(Ph.D.: Doctor of Philosophy)取得。専門分野:物理化学、触媒科学、表面科学。
(4)特記事項:
小学校6年生から高校1年生まで在米国。帰国子女。その後も日米往復を重ねて生涯在米生活通算約17年。バイリンガル。
実用英語技能検定試験(英検)1級合格。TOEIC 965点。
[II]職歴:
(1)1974年4月1日〜1979年7月20日:
住友商事(株)東京化学品本部。海外プロジェクト、日米合弁、輸出入営業等担当。
[米国スタンフォード大学大学院博士課程入学のため休職し渡米(後に退職)]
(2)1983年7月1日〜1990年2月28日:
米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)。化学工学科。助教授。
触媒科学と環境科学の基礎研究。学部及び大学院の講義、教育。留学生支援。学生アドヴァイザー。学内役員。博士研究及び論文執筆の指導。
[(株)日立製作所からの入社依頼の申し出を受けるため退職し帰国]
(3)1990年3月21日〜2002年6月30日:
(株)日立製作所。日立研究所。環境触媒研究室の室長等を経て参事。
地球環境と生活環境の改善のための基礎研究および実用技術の開発と製品化。大型国家プロジェクト(地球温暖化対策)の責任者。全社的立場からの海外展開推進。薄膜光触媒の基礎研究と実用化の功績により受賞(電気科学技術奨励賞)。国内および世界特許多数取得。
(大手商社企画によるベンチャー研究所立ち上げ支援の依頼を受けるため退職)
(4)2002年7月1日〜2004年3月31日:
(株)バイオナノテック・リサーチ・インステイテュート(BNRI)副研究所長兼早稲田大学客員教授。地球温暖化抑制を実現するカーボンニュートラルサイクルを可能にする高純度のバイオマスエタノールを得る触媒膜分離技術と製造装置の製品化に成功。世界展開を実施。世界特許を取得。外国人および女性研究者の積極雇用によるナノテクベンチャー企業の育成に注力。政府の支援を獲得。大手化学品メーカーへの事業移管により終了。
(東京女子大学において専門分野の研究、化学と全学科対象科目の教育、大学院生の研究と教育を行なう教授職に就くため退職)
(5)2004年4月1日〜2017年3月31日:
東京女子大学、現代教養学部、数理科学科、情報理学専攻の教授及び大学院理学研究科の教授。化学研究室長。女子学生の興味に応じた幅広い教育と研究を実施。大学院修士課程の学生及び研究生を指導。化学系専門科目の他に文系対象の全学共通科目も長年担当。特にリベラル・アーツ教育、女子教育、質の高い教養教育、サイエンスコミュニケーションを意識した自然科学の歴史的あゆみ、現代の科学と技術に関する全学科対象の一般教育、杉並区と武蔵野市の一般人を対象とする公開口座の担当、日本人に必要な英語教育方法等に注力することにより、独自の視点からの内容と受講者の立場に降り立った分かりやすい語り方で幅広い講義を行なうことを心がけてきました。
2005年〜2007年:国際交流運営委員長。
2007年〜2009年:(社)日本私立大学連盟「大学時報」編集委員会委員。
2008年〜2010年:キャリア・イングリッシュ課程(全学英語教育)運営委員長。
2009年〜2011年:全学共通科目運営委員長。
2011年〜2013年:数理科学科主任、情報理学専攻主任を兼任。
2012年〜2014年:大学評議会委員(教授会選出)。
一言も話さないのに犬がそばに居るだけで気持ちが和む。じっと見つめる目は信じて疑わない。なでると落ち着ける。人間の心がわかるのだろう。イルカは自閉症の子供を自ら発する音で分析して治療もしてくれると言われている。動物介在療法、動物介在活動が次第に市民権を得つつある中で、現代医療と同時に考えて行きたい。
目的を達成してはまた次の目的を掲げて一生を過ごす男性。女性はその点としての目的の間を紡ぐ線を味わい歩むことに心を注ぐ。その過程はしばしば目的達成をも上回る。日常生活から経済・社会活動まで、あらゆる場面で見られる違い。男性の目的志向と女性のプロセス志向。そこに気づき、お互い理解し合って協力したい。
時代はニーズ(needs)に応えた生活家電品等からシーズ(seeds)として提供された携帯電話等の技術製品へと変遷してきたが、はたしてそれでよいのであろうか。科学と技術の進歩は何処へ向かうのか。真の幸せをもたらすもの、心をゆたかにするものは何か。それを見つけるには文理調和型の試行が求められる。