プロ野球の現役時代はプロ野球人生のピークを迎える手応えが出てきた時に、「甲状腺機能低下症」の難病に襲われました。一時は寝たきりになり、翌年には椎間板ヘルニアも発症し、現役引退を決断しました。でも、突然の病気を恨むことはありません。病気になったことを運命と捉え、同じ病気で悩む人たちを勇気づけるプレーをしたいと思っていましたが、逆に励まされました。人生には思いがけない不運に襲われることがあります。その事実を受け止めてどう生きるか。病気やケガで苦しんだからこそ伝えられる内容があると思います。
1984年 7月6日、福岡県北九州市生まれ。
1997年 中1の時に硬式野球チーム「小倉バディーズ」で本格的に野球を始める。
2000年 京都府の龍谷大付属平安高校に入学。2年夏と3年春に甲子園出場。
2003年 明治大に入学。4年秋にリーグ2位の打率・361をマーク。
2006年 北海道日本ハムファイターズに大学生・社会人ドラフト7巡目で入団
2007年 新人でファームの遊撃手の定位置をつかみ、打率・280の好成績を残す
2011年 84試合出場で1軍に定着する。
2014年 東京ヤクルトスワローズにトレードで移籍する
2015年 スタメン、代打の切り札で打率・317とリーグ優勝に貢献
2016年 自己最多の94試合出場するが、9月に甲状腺機能低下症を発症。
2017年 橋本病、椎間板ヘルニアのため現役引退を発表。
プロ野球で現役時代は「勝負強い打撃」と評価して頂きました。15年にスタメン、代打の切り札でヤクルトのリーグ優勝に貢献できたことは最高の喜びでした。勝負強さを発揮するための準備や心構えを、一般社会で働く人たちや学生も参考にして頂けたらありがたいです。
プロ野球で脂が乗り切った時期に甲状腺機能低下症を発症した時は衝撃を受けました、ただこの病気になったからこそ伝えられることがあると思います。生きることの喜び、日常生活を送る幸せ…家族、ヤクルトや他球団の選手たち、同じ病気の方にも励まされました。体験談がお役に立てればうれしいです。