30年以上にわたりまして、幾つかの大学におきまして国際政治学、現代世界史、安全保障論、米国政治・外交などを講義してきました。私の現在の研究テーマは朝鮮半島情勢、日韓関係、中国問題、わが国の安全保障など北東アジア情勢全般にわたります。北朝鮮は非核化を約束しながら核ミサイル開発を継続していますが、米朝核交渉が進まない中で北朝鮮による大規模な軍事挑発の再発が憂慮されます。この間、いわゆる徴用工訴訟に端を発します日韓関係の悪化は修復が容易ではありません。かたや世界大国の実現に向けて中国が一帯一路構想、海洋進出、核軍拡などを強引に進めています。この結果、北東アジアは新冷戦が勃発したかの様相を呈しています。刻々と変わる国際情勢について講演できれば幸いです。ところで、研究活動を紹介しますホームページを開設しました。ドメイン名はsaitonaoki.jpです。閲覧いただけましたら幸いです。
1977年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業、法学士
1979年 慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了、法学修士
1987年 米国フロリダ州マイアミ大学国際学大学院博士課程修了、国際学博士 (Doctor of Philosophy, International Studies)
1989年 世界平和研究所研究員(~1990年3月)
1990年 常葉学園富士短期大学国際教養学科助教授(国際政治論、安全保障論、アメリカの政治、研究会担当)(~1996年3月)
1996年 平成国際大学法学部教授(総合講座Ⅰ、国際関係論Ⅰ・Ⅱ、国際機構論、安全保障論、研究会担当)( ~2003年3月)
1996年 慶應義塾大学理工学部非常勤講師(現代世界史担当)(~現在)
2000年 平成国際大学大学院法学研究科教授(国際政治特殊研究Ⅰ・Ⅱ、国際政治特殊演習Ⅰ・Ⅱ担当)(~2003年3月)
2003年 東京女学館大学国際教養学部国際教養学科教授(現代の日本、国際社会、比較社会論、紛争と平和、国際時事問題、課題研究担当) ( ~2007年3 月)
2003年 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科非常勤講師(危機管理学演習担当) ( ~2006年3 月)
2006年 神田外国語大学外国語学部英米語学科非常勤講師(米国政治論I、米国政治論II、米国外交論I、米国外交論II、国際機構論IA、国際機構論IIA担当)(~現在)
2007年 山梨県立大学国際政策学部(国際政治論、国際関係論、国際機構論、現代外交論、平和と安全保障、国際法、欧米の国際関係、国際コミュニケーション基礎演習、課題演習、卒論研究担当)(~現在)
金正恩はトランプに北朝鮮の「完全な非核化」を約束したが、北朝鮮の核ミサイル開発に全く歯止めが掛かっていない。この間、米朝核交渉が遅々として進まない下で、金正恩指導部が近い将来、大規模な軍事挑発に打って出ることが憂慮される。これに対し、大統領再選を控えたトランプはどのように対処するであろうか。
北朝鮮による非核化が遅々として進まない中で、北朝鮮による核ミサイル開発は進む結果、遅かれ早かれ北朝鮮の核武装化は現実となるであろう。これに対し、わが国の安全保障体制は必ずしも十分でない。もし北朝鮮がわが国に核ミサイル攻撃を仕掛けることがあれば、わが国はどのように対処すべきか真剣に議論する必要がある。
2018年秋以降、徴用工訴訟を端緒として、レーダー照射事件、輸出管理の見直し、GSOMIAの破棄決定と、日韓関係を悪化させる事件が続発している。GSOMIAは失効直前で失効が回避されたものの、予断は許さない。日韓関係はどこまで悪化するのか、はたして日韓関係の修復に向けて改善策はあるのであろうか。