高校時代にウイルス感染が原因で1型糖尿病を発症し、社会人野球チームへの内定は病気を理由に取消された。推薦入試で関西大学に入学し、2005年のドラフトで阪神タイガースへ入団。3年目にプロ初勝利とシーズン10勝を挙げる。第2回WBCの日本代表に選出され、中継ぎで2試合に登板し2大会連続の優勝に貢献。2009年からは1型糖尿病の支援団体「日本IDDMネットワーク」を通じ、1勝につき10万円を「1型糖尿病研究基金」に寄付。また「岩田稔基金」を設立し同病根治を目的とした研究助成のために寄付を行う。引退後、1型糖尿病を抱えながら巨人や大リーグで活躍したビル・ガリクソン氏にちなんだ「ガリクソン賞」を受賞。2022年からは阪神タイガースのコミュニティアンバサダーに就任。株式会社Family Design Mを設立し、野球解説やコメンテーターとして活動する傍ら、1型糖尿病の根治に向けた啓発活動を続けている。
大阪桐蔭高校〜関西大学〜阪神タイガース(2006年~2021年)
「いいものを食べすぎたんちゃうの?」1型糖尿病であることを明かした時、こんな心無い言葉をかけられた経験は1度や2度ではありません。生活習慣病でもある2型糖尿病と1型糖尿病は何が違うのか。まだまだ1型糖尿病に関する誤解や偏見が多く、様々なエピソードを通し1型糖尿病の理解を深めていただけたらと思います。
高校生の時、突然の1型糖尿病の診断を受ける。怪我や不調、手術など様々な困難をはね除け、日本シリーズでの登板やWBC日本代表として世界一にも輝いた。「病気になっていなかったら、今よりは弱い自分だっただろう」そう言い切る岩田の人生を通して、目標や逆境に負けない不屈のメンタルをお伝えします。