ソニーにて10年間、商品企画、技術企画などに従事。商品戦略担当事業本部長付を経て京都大学大学院に業務留学。博士号(経済学)取得後、神戸大学経済経営研究所准教授、ソニー株式会社外部アドバイザーなどを経て2011年より早稲田大学准教授。2016年に現職。ハーバード大学客員研究員、台湾東海大学国際学院訪問教授などや、国内外の企業の顧問も務める。2016年から現在、九州大学大学院経済学府客員教授、ビジネスブレークスルー大学大学院客員教授なども務める。
1997年、京都大学経済学部経済学科卒業後、ソニー株式会社入社。
不確実性の高い世界では過去のデータの延長線上には未来はなく、これまでとは異なる意思決定や戦略の立て方が必要になる。不確実性にそなえるランダムな戦略を実行するためには、柔軟で多様性に富んだ組織が向いており、これからの不確実な世の中でランダム戦略を実行できる組織の特徴や要件を明らかにする。
日本の製造業は品質が高く時に過剰品質とも言われるが、昨今では品質不正などのトラブルも続いている。国際競争の中で技術だけでは勝ち残れない現状に直面し、価値獲得に繋がらない品質向上競争によって現場が疲弊している。企業が研究開発活動を通じて価値獲得を果たすためには何が必要なのか、製品価値の本質を解説する。
効果の追求と効率の追求は正反対の活動である。事業がどのような状況に面しているかによって効果と効率を使い分けることが優れたマネジメントには求められる。効果的マネジメントに必要な多様性の議論をダイバーシティマネジメントという観点で議論し、経済的なメリットとしてのダイバーシティのあり方を提言する。