様々な出来事には「気象」が関係しています。
自然災害時に我々は、なす術もないように思われますが、こうした時に最も求められるのは「情報」です。
例えば東日本大震災の直後に「津波が来る!」という情報を得た人々は、いち早く高台に逃げ難を逃れることができました。地震の予知は不可能でも、その直後の津波、近年激増したゲリラ豪雨や台風などの気象災害は予測することが可能であり、そのことによって人命を救うことができるのです。
人間には「正常性バイアス(偏見)」といって、危機に瀕した時に"自分だけは大丈夫”という思い込みや、"みんながそうするから自分もそうする”という「多数派同調バイアス」が生じ、周囲の人の行動に左右されてしまうのです。
こうした誤ったバイアスから逃れるためには、正確な科学的知識を持つほかありません。知識を得ることが、身を守ることや防災に役立つことを、私の話で皆さんにお伝えできればと思います。
・1950年 愛知県名古屋市生まれ
・1969年 (財)日本気象協会東海本部に入り、74年に東京本部へ転勤
・1992年 フリーのお天気キャスターとして独立し、民間気象会社(株)ウェザーマップを設立
・1995年 気象予報業務自由化に伴い、気象庁より予報業務許可(第40号)を取得
・2002年 気象予報士受験スクール株式会社クリア設立
・2005年 (財)日本生態系協会理事就任
・同年 株式会社eTENアドバイザー就任