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市川 伸一 いちかわ しんいち

  • フリー。(元)東京女子大学教授他。経歴・職歴の欄をご参照願います。
講演内容
教育・進路/就職サポート・キャリア教育/ライフスタイル/モチベーションアップ/人生/環境/政治・経済・文化/ビジネス/芸能・文化・スポーツ
生年月日
1948年11月30日
講演可能地域
  • 山形
  • 茨城
  • 群馬
  • 東京都
  • 神奈川
  • 山梨
  • 長野
  • 岐阜
  • 静岡
  • 愛知
  • 滋賀
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫
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  • 和歌山
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  • 香川
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  • 長崎
  • 熊本
  • 大分
  • 宮崎
  • 鹿児島
  • 沖縄
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【YOUTUBE動画】
S. Ichikawa: Adsorbate Interactions in Surface Catalysis [米国化学会でCatalysis Science (触媒科学) の招待講演’Adsorbate Interactions in Surface Catalysis’を行ないましたが歴史に残る講演として2015年にVideo History of Catalysisに選ばれ、youtubeに掲載されたものです。大分若い頃なので誠にお恥ずかしいです。]

自身の心の声と個性を引き出しながら社会に貢献できるリベラル・アーツ人間

学歴は早稲田大学、米国スタンフォード大学[修士号(M.S.)と博士号(Ph.D.)]の理系ですが、職歴では、住友商事、米国カリフォルニア大学助教授、日立製作所研究室長、ベンチャー研究所副所長、東京女子大学教授の順に、異文化、異分野における多様な経験から、専門の科学・技術の範囲を超えた人間社会の根底に流れる問題や素晴らしさに気づくことで、ものごとの本質が見えてくるようになりました。その指針はリベラル・アーツ・アプローチ、即ち自身の個性と全ての能力を引き出すと同時に異分野の多様な考えを受け入れる広い心を身につけた人生を送るための動作です。教育現場(幼稚園から大学)をはじめ広く老若男女を対象に前向きで心ゆたかな生き方を可能にするリベラル・アーツ志向に基づく様々なジャンルの講演を多くの方々に分かりやすいかたちでお届けしたいです。海外生活通算17年のバイリンガルなので日本語、英語のいずれも可能です。

経歴・職歴

[I]学歴:  
(1)1973年3月15日:
早稲田大学理工学部応用化学科卒業。学士号取得。
(卒業式の翌日に4月から米国スタンフォード大学大学院修士課程入学のため渡米)
(2)1974年4月4日:
米国スタンフォード大学化学工学科大学院修士課程終了。修士号(M.S.: Master of Science)取得。
(3)1983年9月29日:
米国スタンフォード大学化学工学科大学院博士課程終了。博士号(Ph.D.: Doctor of Philosophy)取得。専門分野:物理化学、触媒科学、表面科学。
(4)特記事項:
小学校6年生から高校1年生まで在米国。帰国子女。その後も日米往復を重ねて生涯在米生活通算約17年。バイリンガル。
実用英語技能検定試験(英検)1級合格。TOEIC 965点。
[II]職歴:
(1)1974年4月1日〜1979年7月20日:
住友商事(株)東京化学品本部。海外プロジェクト、日米合弁、輸出入営業等担当。
[米国スタンフォード大学大学院博士課程入学のため休職し渡米(後に退職)]
(2)1983年7月1日〜1990年2月28日:
米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)。化学工学科。助教授。
触媒科学と環境科学の基礎研究。学部及び大学院の講義、教育。留学生支援。学生アドヴァイザー。学内役員。博士研究及び論文執筆の指導。
[(株)日立製作所からの入社依頼の申し出を受けるため退職し帰国]
(3)1990年3月21日〜2002年6月30日:
(株)日立製作所。日立研究所。環境触媒研究室の室長等を経て参事。
地球環境と生活環境の改善のための基礎研究および実用技術の開発と製品化。大型国家プロジェクト(地球温暖化対策)の責任者。全社的立場からの海外展開推進。薄膜光触媒の基礎研究と実用化の功績により受賞(電気科学技術奨励賞)。国内および世界特許多数取得。
(大手商社企画によるベンチャー研究所立ち上げ支援の依頼を受けるため退職)
(4)2002年7月1日〜2004年3月31日:
(株)バイオナノテック・リサーチ・インステイテュート(BNRI)副研究所長兼早稲田大学客員教授。地球温暖化抑制を実現するカーボンニュートラルサイクルを可能にする高純度のバイオマスエタノールを得る触媒膜分離技術と製造装置の製品化に成功。世界展開を実施。世界特許を取得。外国人および女性研究者の積極雇用によるナノテクベンチャー企業の育成に注力。政府の支援を獲得。大手化学品メーカーへの事業移管により終了。
(東京女子大学において専門分野の研究、化学と全学科対象科目の教育、大学院生の研究と教育を行なう教授職に就くため退職)
(5)2004年4月1日〜2017年3月31日:
東京女子大学、現代教養学部、数理科学科、情報理学専攻の教授及び大学院理学研究科の教授。化学研究室長。女子学生の興味に応じた幅広い教育と研究を実施。大学院修士課程の学生及び研究生を指導。化学系専門科目の他に文系対象の全学共通科目も長年担当。特にリベラル・アーツ教育、女子教育、質の高い教養教育、サイエンスコミュニケーションを意識した自然科学の歴史的あゆみ、現代の科学と技術に関する全学科対象の一般教育、杉並区と武蔵野市の一般人を対象とする公開口座の担当、日本人に必要な英語教育方法等に注力することにより、独自の視点からの内容と受講者の立場に降り立った分かりやすい語り方で幅広い講義を行なうことを心がけてきました。
2005年〜2007年:国際交流運営委員長。
2007年〜2009年:(社)日本私立大学連盟「大学時報」編集委員会委員。
2008年〜2010年:キャリア・イングリッシュ課程(全学英語教育)運営委員長。
2009年〜2011年:全学共通科目運営委員長。
2011年〜2013年:数理科学科主任、情報理学専攻主任を兼任。
2012年〜2014年:大学評議会委員(教授会選出)。

講演テーマ

「リベラル・アーツ志向で心ゆたかな人生を送りましょう」

教育現場(幼稚園から大学)をはじめ広く老若男女を対象に前向きで心ゆたかな生き方を可能にするリベラル・アーツ・アプローチについて多くの方々にお伝えしたいです。自身の個性、独創性、創造性、全ての能力を引き出すと同時に異分野の多様な考えを受け入れる広い心を持つことによる素晴らしい人生を送るための志向です。

「幾何学的模様と人間の感覚から見えてくるもの」

心を落ち着かせてくれる自然界の幾何学的模様。何故そのような効果をもたらすのか。人工的な模様はどうだろうか。人間自身も模様なのか。共通した感覚と人それぞれの異なる感覚もあります。多くの例を挙げながら途中で受講者のご意見も促します。講演が進むにつれて人間の感覚に関する本質が次第に明らかになってきます。

「心の時計が教えてくれる私だけの時の流れ」

私達は実時間で日々過ごしてはいないのですね。時間経過が早く感じるとき、ゆっくり流れるとき、様々な状況の中で心の時計が動きます。人間に共通しているもの、異なるもの、そのどれが幸せで心ゆたかなひとときなのでしょうか。自身にとって密度の濃い時間帯とはどのようなものなのか。一生の大切な時間を共に考えます。

「ルネッサンスのリオナルド・ダ・ヴィンチがそっと語りかけてくる」

「自然界は親、画家の私は子、描かれた絵画は孫である」と書き残したダ・ヴィンチの言葉はフィレンツェで発祥したルネッサンスを象徴しています。それは昔も今も将来も変わらない人間社会の普遍性を表しているように思えます。その三つの一つひとつに思いを寄せながら孫を観賞する我々は何を感じて気づくのでしょうか。

「レイチェル・カーソンの教えから環境と人間社会の本質的問題を考える」

レイチェル曰く「その人がどのような環境で育ち、その人を肉体的に精神的に形成した様々な力について知らなければ、その人間を理解することは不可能である」。これは、解決困難な環境問題の只中でレイチェルが気づいた人間社会の宿命です。今、世界はこのことを理解して地球環境を根本的に守る方法を考えることが肝要です。

「フローレンス・ナイテインゲールが伝える医療と看護の原点」

Alacrity(アラクリテイー)とは、躊躇わずに心から喜んで自然に行動するという意味ですが、この言葉がフローレンスの書いた「看護覚え書」に出てきます。それは生命を預かる現場で働く人に必要な本質的な素養ではないでしょうか。最新の医学の進歩に触れながら、これからの医療と看護を一緒に考えたいと思います。

「しなやかで鉄の意志をもつ女性科学者マリー・キューリーがゆく」

差別、貧困、長期失恋、夫の死、長年の研究が無駄に終わる、策略、中傷などの不利な状況の中で、じっと耐えながら粘り強く前に進むキューリー婦人は科学の追究とは何かを自問自答します。そして二度のノーベル賞受賞。おずおずとした末っ子の少女が多くの逆境を乗り越えた生き様から女性ならではの強さが見えてきます。

「これからの科学と技術は心をゆたかにするものへと向かうだろうか」

時代はニーズ(needs)に応えた生活家電品等からシーズ(seeds)として提供された携帯電話等の技術製品へと変遷してきたが、はたしてそれでよいのであろうか。科学と技術の進歩は何処へ向かうのか。真の幸せをもたらすもの、心をゆたかにするものは何か。それを見つけるには文理調和型の試行が求められる。

「男性は点を求め女性は線を生きるのは脳の働きが異なるから」

目的を達成してはまた次の目的を掲げて一生を過ごす男性。女性はその点としての目的の間を紡ぐ線を味わい歩むことに心を注ぐ。その過程はしばしば目的達成をも上回る。日常生活から経済・社会活動まで、あらゆる場面で見られる違い。男性の目的志向と女性のプロセス志向。そこに気づき、お互い理解し合って協力したい。

「アニマル・セラピーは動物たちがもっている潜在的治癒力です」

一言も話さないのに犬がそばに居るだけで気持ちが和む。じっと見つめる目は信じて疑わない。なでると落ち着ける。人間の心がわかるのだろう。イルカは自閉症の子供を自ら発する音で分析して治療もしてくれると言われている。動物介在療法、動物介在活動が次第に市民権を得つつある中で、現代医療と同時に考えて行きたい。

「セラピー・ハープが優しく心身を癒してくれる(実演も可能)」

楽器の中でもハープは高低どの音も優しく体が受け入れてくれる。古代から伝わるハープによる音楽療法は海外では多くの病院で積極的に使われ始めている。人間が精神的困難に陥っている時に素早く直接的に効果をもたらすのは耳、皮膚、骨から入る心地よい音と調べである。ハープの振動音が優しく体の分子に働きかけてくれる。

「3.11から現在もなお不安な日本人の放射能に対する理解と感覚」

当時原発事故の状況をIAEAのオーストリア本部とメールで往復したが、その頃から違和感を覚え現在も気になる日本人の状況の捉え方と対応。テレビから伝えられた誤った放射線被害の説明。当時、現在、将来の飲料水、食材等の日本の安全基準と日常生活の注意について国民にきちんと説明がなされずに時間が経過している。

「ここに気づけば自然で自分らしい英語を早く学ぶことができる」

まずは通じる英語から。幼児になろう。英語は汎用言語だから誰でも学べる。日本で生まれ育った人は日本語以上に英語は話せない。日本語を伸ばせば英語もついてくる。個性のある英語。「どれだけ」よりも「なにを」話すかが大事。フルセンテンスで話さない日本人。カタカナと略語の弊害。Japanglishもありです。

「日常生活製品の安全性について声が上がらない日本の社会風土」

携帯電話を耳にあてて長時間話すことの肉体的精神的影響、食品及び化粧品の添加物や防腐剤による被害と危険性、冷凍食品を多く食べる日本人、薬をよく飲む日本人、有機水銀の多い魚は摂取量制限が必要。体への影響を正しく理解し、国民一人ひとりが遠慮せずに疑問を声にして行動しないと製造者、供給者は改善しません。

「文理調和型のサイエンスリテラシーとサイエンスコミュニケーション」

私達の身の回りには複雑な技術製品でいっぱいです。抵抗なく安易に受け入れる日本の国民性。一人ひとりの価値観や考え方で取捨選択すべき。そのためには背景にある科学的、技術的内容を理解しておく必要があります。21世紀は寧ろ文系の人間による未来の科学・技術の指針とヴィジョンも参考に理系と共に創造する時代です。

「マイノリティーはマジョリティーであることに気づく世界に生きる」

世界76億人の個性は皆異なる。他人が自身と全く同じ気持ちで良い時もそうでない時も過ごすことはないのです。人は皆一人のマイノリティー。身体的精神的差異も個性のひとつ。それら全ての集合体がマジョリティー。お互いを尊重し、多様性を受け入れて、全てのマイノリティー、その一人ひとりを大切に皆で支え合う世界。

実績

【講演実績】
自然科学系の専門分野(物理化学全般、触媒科学、表面科学、化学反応学、環境化学、材料化学、調理化学、食品化学、医療化学)に関する学会での招待講演や一般公演などは55件になりますが、その中から例としての講演を少し選びました。また、もうひとつの専門と言えるかも知れませんが、リベラル・アーツのコンセプトを分かり易く説いた講演や、それを基盤とする様々な分野の話題を取り上げた講義や講座の例を挙げさせていただきました。
(1)2017年11月:
招待講演。市川伸一、東京女子大学同窓会主催秋の講演会。第一部「幾何学的模様と人間の感覚」、第二部「リベラル・アーツ志向とその素晴らしい働き」。
[講義のひとこま(第一部)とリベラル・アーツの本質(第二部)についての講演です。講演が進むにつれてこの二つの関連性に気づき、自己発見や多様な発想が芽生えてくることを体験していただきました。]
(2)2014年7月:
高校生のための大学模擬授業。
市川伸一、「みえない分子の挙動をとらえる:物理化学の講義の中から自然科学の歴史に残る名場面 」。
[高校生でも理解できる内容で、大学での講義がどのようなものであるかを紹介。私の専門のひとつである物理化学の講義から、重要な法則が確立するまでの過程を辿った内容です。科学者の発想が現われて育って行く瞬間を味わっていただきました。]
(3)2012年3月:
学会講演。Shinichi Ichikawa, ” Stability of vitamins in foods as part of culinary chemistry and preventive medicine”. The 243rd American Chemical Society National Meeting, San Diego, U.S.A.
[アメリカ化学会での講演。調理化学、予防医学の重要な分野に今後なって行くと考えられる化学の視点から見た食生活の栄養と健康維持に注目し、野菜などの調理方法によるビタミンの安定性に関する研究内容を発表したものです。]
(4)2012年4月から7月にかけての14週間:
2012年度 武蔵野市寄付講座。市川伸一、「自然界とその中の私」。
[武蔵野市の依頼により、武蔵野市民を対象に講義を実施。古代科学者・哲学者から現代の科学者に至るまでの歴史的道程を辿り、登場人物の個性に焦点を当てながら、自然界の一部としての人間の生き方に注目した14回の講義です。]
(5)2012年8月:
学会講演。Shinichi Ichikawa, ”Enhanced hydrolysis of triglyceride by small-clustered water”. The Scandinavian Physiological Society (SPS) Annual Meeting 2012, Helsinki, Finland.
[フィンランドで開催された2012年度北欧生理学会での講演。病気や体調不良によって中性脂肪の消化が困難な場合に消化反応を促進する方法として水分子のクラスターサイズが重要な因子であることを示し、その効果を医療に応用することを提案した発表です。]
(6)2007年7月:
招待講演。Shinichi Ichikawa, “ ‘Educe’, the essence of liberal arts education”, International Conference on Imagination and Education, Vancouver, Canada.
[カナダで行なわれた幼稚園から大学までの教育に関する国際会議で各国の教育者を対象に特にリベラル・アーツ教育で意識してほしい自身に内在する個性、独創性、創造性、そして全ての能力を引き出すことの重要性に注目した講演です。小学校の先生方が大変興味を持たれて、ぜひ教室現場で生かしたいとのことでした。また、この学会は2009年に同じカナダで開催された大学教育の在り方を議論するASHE(Association for the Study of Higher Education)主催の国際フォーラムの出席に繋がりましたが、いずれも日本からの参加は私ひとりであったことに日本の教育界の現状が見えたような気がして、複雑な思いを抱きました。]
(7)2006年9月から12月にかけての10週間:
2006年度 杉並区内大学公開講座。市川伸一、「私達の環境問題を考える」。
[杉並区からの依頼により区民を対象に講義を実施。地球環境問題の本質的解決を求めるためには、まず人間の行動によって地球環境を変えてしまうことに疑問を抱くことなく過ごしてきた感覚を反省すべきであることに気づき、自然界をいつくしむ心を育むことが大切であり、そのことに基づいた改善策を考えることが肝要であることを説いた講座です。日本人特有の感性と日本文化によって世界を先導する環境対策を築くことができると考えております。]
【メディア出演】
2003年6月1日(日)、6月8日(日)の二回、各30分番組としてBSジャパンの「熱中人生!ミドルからの挑戦」に単独出演しました。当時、日立製作所を退社して大手総合商社が設立したナノテクベンチャー企業である(株)バイオナノテック・リサーチ・インステイテュート(BNRI)の副研究所長兼早稲田大学客員教授に着任した背景と開発された新技術の紹介を取り上げた番組で、研究所と自宅で取材を受けた内容が放映されました。高純度のバイオマスエタノールをサトウキビの発酵液の分離によって造ることができる分離膜システムを研究開発して実用化しました。そのエタノールは大気中にある二酸化炭素によって育ったサトウキビから得たものなので、自動車のガソリンに添加することによって燃焼後発生する二酸化炭素は元々大気にあったものであることから、エネルギーシステムのカーボンニュートラルサイクルが成立します。大気の二酸化炭素を増やさないので地球温暖化を抑制でき、地球環境保全に大きく寄与できる新技術として紹介されました。
一度しかない人生ですから、自身の個性と独創性を生かしたキャリアを創り上げて行く思い切った行動を自然体で起こすことの大切さをお伝えしました。
【受賞歴・出場歴】
第47回電気化学技術賞を受賞(「光触媒の研究と環境浄化製品の実用化」)。抗菌、脱臭、防汚染効果を持つ光触媒膜付蛍光ランプ「ハイルミッククリーン」の実用化と世界特許の取得。
【その他実績】
学術論文:
査読付学術論文82報(筆頭執筆67報、単著45報、共著37報、英文81報、和文1報)。
特許:
国内、米国、EU計29件 (主執筆12件)。
ハープ:
楽器のハープを少々弾きますが、楽曲のアレンジや、単純な曲も作曲しております。ハープは単に美しいだけではなく、他の楽器にはない人間の体の分子に優しく受け入れられて肉体的・精神的に治療することができる特別な振動音を出せるので、欧米ではtherapy harp (セラピー・ハープ)と呼ばれおり、ハープの演奏は病院などで医療行為として認められています。その原理は私の専門の化学の理論から理解できます。これまで女子大生や動物を対象に試行してきましたが、その効果が確認できました。実績と言えるものは未だございませんが、将来、セラピー・ハープによって社会的に弱い立場にある人たち、例えば障がいを抱えた方々、そして子供から大人まで、困難な境遇にある方々を微力ながら癒すことができればと考えております。

【保有資格】
日本英語決定協会第1回英語検定試験(英検)1級合格(1972年7月28日)。
TOEIC 965点(2001年7月5日)。
米国スタンフォード大学博士号(Ph.D.)。

主な著書

  • (1) 市川伸一、「私の留学体験:商社マンからの転身、自信喪失乗り越え学者の 道に」、日本経済新聞、1983年8月22日。 [住友商事を退社してスタンフォード大学の博士課程へ入学し、Ph.D.取得後にカリフォルニア大学の助教授に着任するまでの体験を綴ったものです。若い方々のご参考になれば幸いです。]
  • (2) 市川伸一、「日本の科学技術研究『基礎』充実へ体制整備を、個人主義取り入れ、まず教育と環境づくり」、経済教室、日本経済新聞、1989年9月14日。 [日本の科学・技術分野における狭くて閉鎖的な体質を改善して日本と世界に貢献するためにはどうすればよいかを語らせていただきました。日本人と日本社会の特性を生かし、且つ世界に通用する方法が見つかることを期待します。]
  • (3) S.Ichikawa, "How Japan Compares with the U.S. in Basic Research", Science and Technology Research in Japan's Future, Foreign Press Center, Tokyo, p.1 - p.5, 1990
  • (4) S. Ichikawa, ‘Moments’, The Best Poems and Poets of 2005, The International Library of Poetry, p.2 – 3. [詩専門の出版会社International Library of Poetryが企画した本に私の詩が掲載されました。作者の思いも添えています。]
  • (5) 市川伸一、「私達の環境問題を考える」、東京女子大学『学報』、2007年2月号、p.1。 [講演(7)の杉並区内大学公開講座について、その背景にある担当者の思いを伝えた記事です。特に環境問題の根源と人々の感覚、温故知新と未来訪観、自然科学の重要性、自然との共生、自然をいつくしむ心等に注目した内容です。]
  • (6) 市川伸一、特集「リベラル・アーツとこれからの大学教育」、『大学時報』、2007年9月号、p.32 - p.35。 [リベアル・アーツとは何かを明確に示し、その効用をいかにして日本の教育現場で生かせるかを、米国を参考にしながら説いたものです。この時から、リベラル・アーツ志向を教育の場に限らず広く社会に役立つ指針として普及してはどうかと考えるようになりました。]
  • (7) 市川伸一、特集「これからの『学士』を考える」、『大学時報』、2010年5月号、p.44 – p.49。 [日本の大学はこれまで質保証をして来なかったことをご存知の方は少ないと思います。グローバル化が進む中で、日本は大学もさることながら小学校から大学院までを対象とする教育機関において、土台から築き直す時期に来ていると考えられます。そのことを説いた内容です。]
  • (8) 市川伸一、2012年度武蔵野市寄付講座「自然界とその中の私」」、市川伸一編集、東京女子大学発行、(株)文伸、2013年3月5日。 [講演(4)の全講義内容を100頁の冊子としてまとめ、出版しました。]
  • (9) 市川伸一、大学時報、座談会「リベラル・アーツ教育は、いま」、2017年3月号、p.16 - p.32]。 [(6)の私の特集から10年を節目とし日本私立大学連盟の企画により現状と将来を座談会で議論した内容です。リベラル・アーツが、人間社会、特に日本社会において、自分らしく、そして社会に貢献しながら、心ゆたかに生きる指針になることを改めて感じております。]

関連WEBサイト